インタビュー:「市民の疑問に答える資材制作プログラム」に参加した学生の想い⑥
Innovation for NEW HOPE×学生の企画「市民の疑問に答える資材制作プログラム」に参加し、柔軟な発想で個性豊かな資材を作ってくれた9名の学生に想いと感想をうかがいましたので、各資材と共にご紹介します。
今回は、所属する大学の研究室(医療系)での発表スライドを制作してくれた明治薬科大学のきくちゃんです。(ニックネームで表示;インタビュー実施は2024年9月)
プログラムへの参加動機を教えてください。どのような期待がありましたか?
大学で患者団体と企業の関係について研究しており、プログラムへの参加が研究の手助けになると思い参加しました。最初は軽い気持ちで参加していたのですが、オリエンテーションや体験を通して感じることが多々あり、参加するモチベーションも変わっていきました。研究のためではなく、社会に対して私ができることをやりたいと思うようになりました。今では私や他の学生たちの資材によって、今後市民と医療関係者の溝が埋まっていくのではないかと期待しています。
体験プログラムで最も印象に残ったのは何ですか?
参加した学生たちのコメントが印象に残っています。
体験プログラムで専門用語が出たときに、薬学部の学生ならすぐに分かったと思われる言葉を、文系の学生は知らなかったようでコメントとして残していました。逆に文系の学生のコメントに使われていた言葉が理系の私にはなじみがなく、意味を調べることがありました。
また、映画を見るプログラム(活動報告参照)では、白血病の闘病経験のある私と健常者の学生とで感想が全く違うことに驚きました。映画の中で、治療の末、完治とはならなかったものの症状が軽減した子どもに対し、ポジティブな感想を持った私に対し、多くの学生はネガティブな感想を述べていたのが衝撃でした。
なぜこのような資材を制作しようと思ったのですか?
上記2でお話ししたように、より専門知識があるかどうか、患者になった経験があるかどうかで視点が違うことを知りました。これは薬学部生かつ患者経験のある私ならではの気づきだと思い、多角的な視点をテーマとする資材を作りました。
まずは身近な人に資材を見てもらいたいという思いから、将来ヘルスケアに関わる仕事に就く可能性の高い研究室の仲間を対象としました。私の資材を今後の仕事において多角的な視点を考えるきっかけにしてもらえたらと思っています。資材の形式として普段研究室で使うことの多いPowerPointを採用し、研究室内のミーティングで資材発表をすることにしました。
資材のリンクはこちら
なお、学生が制作した資材は、以下の点をご留意いただければ、どなたでもご利用可能です。
①クレジット表記『©Innovation for NEW HOPE、2024』をお願いいたします
②資材の内容は改変せずそのままご利用ください
③非営利でのご利用をお願いいたします。
④ご利用の際は問い合わせフォームまでご一報お願いいたします。
Innovation for NEW HOPEでは、これからも市民の皆さまに向けた情報発信を行ってまいります。
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