実施報告

Innovation for NEW HOPEキックオフ・イベント(2023年8月10日)

Innovation for NEW HOPEキックオフ・イベント(2023年8月10日)

Innovation for NEW HOPEプロジェクトは「日本で最先端の治療法が1日も早く、継続して届く社会」を患者団体、医療関連の専門家など様々なステークホルダーと一緒に実現するために立ち上がりました。

 プロジェクト始動にあたり、2023年8月10日に実施した2つのイベントを紹介します。

  1.  キックオフ会議

    プロジェクトの発起人が一同に会し、プロジェクトに対する期待や想いを語り合いました。参加者は以下の通りです。写真下段左側より
    ・辻邦夫氏(日本難病・疾病団体協議会)
    ・武藤香織氏(東京大学)
    ・小坂仁氏(自治医科大学)
    ・八代嘉美氏(藤田医科大学)
    ・森尾友宏氏(東京医科歯科大学)
    写真上段真ん中スクリーンより
    ・桜井なおみ氏(キャンサー・ソリューションズ)
    ・安川健司氏(アステラス製薬)

  2. プロジェクト第1回イベント: 発起人と大学生とのディスカッション

『最先端の治療法(細胞医療・遺伝子治療)が描く医療の未来』をテーマに、社会課題に関心のある大学生8名(同志社大学・名城大学有志)と発起人6名が、日本のあるべき医療の未来やその実現に向けて自分たちができることについて、それぞれの立場を超えてディスカッションしました。当日のディスカッション内容は、常葉大学造形学部の学生4名が絵や図形などを用いてリアルタイムにまとめるグラフィックレコーディング形式で表現しました。

まず、「50年後の日本の医療」というトピックについて、学生からは、「がん認知症精神疾患の治療が今よりも更に進んでほしい」「最先端の治療を必要とする誰もが受けられる社会であってほしい」などの強い願望が示されました。発起人からは、「病気を治せる薬を届けることで満足することなく、それを支える経済基盤や薬に対する市民のリテラシー向上も含めて考えなければならない」という意見がありました。

次に、「身近な人に病気を自分事化してもらうためにどんなことができるか」というトピックでは、「人生設計シミュレーションに”病気になる”という因子を入れて人生をプランニングする」という斬新なアイデアが出ました。また、「病気に対する市民の理解を深めるために教育の視点で努力する」「障がいをもつ方と共存できる社会モデルをみんなで考える」など、教育や社会システムの在り方についても、学生と発起人が積極的に意見交換しました。

終了後、学生からは「視野が広がった」「多くの気づきを得た」、発起人からは「学生からの新鮮で率直な意見が聞けて、有意義だった」などの感想をいただいております。 本プロジェクトでは発起人を中心に学生を含めたマルチステークホルダーと一緒に「日本で最先端の治療法(細胞医療、遺伝子治療)が1日も早く、継続して届く社会」実現に向け活動を続けてまいります。

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