実施報告

Innovation for NEW HOPEプロジェクト立ち上げの経緯 ~「日本で最先端の治療法が1日も早く、継続して届く社会」を実現するために~

Innovation for NEW HOPEプロジェクト立ち上げの経緯 ~「日本で最先端の治療法が1日も早く、継続して届く社会」を実現するために~
新たな治療法を待ち望んでいる患者さんのために(アンメット・メディカル・ニーズを満たすために)、最先端の技術を用いた治療法が日々開発されています。一方で、日本では、下表に示すように、新たな治療法が海外と比べ、タイムリーに使えないドラッグ・ラグドラッグ・ロスが懸念されています。 

ドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロスの現状

  • 近年、国内未承認薬が増加傾向であり、そのうち半数以上が日本で開発が行われていない
  • 必要な治療が必要な人に届かないドラッグ・ロスが懸念される状況となっている

そこで、「日本で最先端の治療法(細胞医療・遺伝子治療)が1日も早く、継続して届く社会」の実現を目指して、患者団体や医療関連専門家など同じ志をもつメンバーが一同に会し、製薬企業を交え、日本の医療の現在の課題や未来の理想の姿を、3回のディスカッションの場にて議論しました。 

ディスカッション参加メンバーは以下の通りです。

森尾友宏氏(東京医科歯科大学)、小坂仁氏(自治医科大学)、八代嘉美氏(藤田医科大学)、辻邦夫氏(一般社団法人日本難病・疾病団体協議会)、桜井なおみ氏(キャンサー・ソリューションズ株式会社)、武藤香織氏(東京大学)、常葉大学学生、アステラス製薬

 ディスカッションでは、参加メンバーが挙げた複数の医療課題(下表参照)の解決に向けて、あるべき活動を議論し、

表中赤字で示した

  1. 多様な価値を反映した薬価制度への議論促進
  2. あるべき姿を議論する場つくり
  3. 医療に関わる様々な関係者の視点から、最先端の治療法に関する適切な情報を発信

をこのメンバーが優先的に取り組む活動と認識しました。そして、「日本で最先端の治療法が1日も早く、継続して届く社会」の実現に向けて「Innovation for NEW HOPEプロジェクト」を立ち上げることに合意しました。今後、参加メンバーを中心とし、学生、患者さん、医療と接点が少ない方も含めたマルチステークホルダーと協働して、これらの課題に取り組んでまいります。

 

第3回ディスカッションの様子(ディスカッション内容は、常葉大学造形学部の学生による絵や図形などを用いたグラフィックレコーディングでとりまとめ)

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(下線の用語は今後別コンテンツで説明予定)